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【第10回】 真珠って冷たい   鯨井可菜子 (2022-07-02)

 2009年に作歌を始めてから、3年ほど投稿に精を出していた。投稿先は「ダ・ヴィンチ」の「短歌ください」(穂村弘 選)、笹公人さんのブログ「笹短歌ドットコム」、そして日経新聞日曜版の「歌壇」穂村弘欄。始めた...

【第9回】 開運橋のジョニー   土岐友浩 (2022-06-01)

 盛岡はあいにくの雨だった。一緒に来た大森さんは「スニーカーが濡れた」と言ってホテルから出られなくなった。 予約した夕食まで、まだ時間がある。僕も部屋で休むという選択肢もあったのだけれど、せっかくの機...

【第8回】 想像力のなさと、自由の不自由のことなど   佐藤弓生 (2022-05-01)

 2022年4月13日に、32ページのパンフレット「短歌・俳句・連句の会でセクハラをしないために」が届きました。そもそも、誰が何をするとセクシュアル・ハラスメントになるのでしょうか。 セクハラをする人とされる...

パンフレット「短歌・俳句・連句の会でセクハラをしないために」

【第7回】 犬は喋らない   石川美南 (2022-04-01)

 3歳のトーと一緒にドラッグストアの駐車場前を歩いていたとき、以前同じ保育園に通っていたオニくん(小2)と、小型犬の海ちゃん、その飼い主のおばさんが通りかかった。 紫の眼鏡に薄紫のスカーフを合わせたお...

【第6回】 牛肉のバタ焼き考   澤村斉美 (2022-03-01)

 2年ほど前、作家の松田青子さんが新聞の読書エッセイで『幻の朱(あか)い実』について書いていた。児童文学作家・編集者だった石井桃子の自伝的小説である。石井自身が投影される明子と、親友の蕗子の物語だ。小説...

【第5回】「死」と向き合う   楠 誓英 (2022-02-01)

  さざなみの下はあかるき死の広場白き脊椎を曳きたる頭蓋            玉城徹(『馬の首』日本文芸社、一九六二年) 二〇一七年に刊行された『玉城徹全歌集』には新鮮な驚きがあった。特に『馬の首』...

【第4回】竹藪のなかから   齋藤芳生 (2022-01-01)

 夕刻が近づくと竹藪から聞こえてくる声を、ある子どもは「ぎゃあ」と言い、また別の子どもは「ぐわあ」と表現する。現在私が勤務している福島市内の学習塾は教室の目の前が昼間でも薄暗い竹藪に覆われているのだが...

【第3回】歌を訳す   堀田季何 (2021-12-01)

 時折、短歌を訳すことがある。仕事の時もあるし、ボランティアの時もある。どの言語からどの言語に訳すかで事情が少し変わるが、日本語から英語の場合だと、五行に訳すことが多い。また、訳された短歌の韻律を五七...

【第2回】コロナ禍の夏、渋谷の劇場で     松野志保 (2021-11-01)

わが身には起こらぬ悲劇見届ける深紅の椅子に身をあずけつつ 去年の7月、上京して渋谷のシアターコクーンで「ボーイズ・イン・ザ・バンド〜真夜中のパーティー〜」を観た。新型コロナウイルス感染の第1波と第2波の間...

【第1回】 偶然を喜ぶ    山崎聡子 (2021-10-01)

 第二歌集『青い舌』を出版するのに合わせて、同い年の柴田葵さんとトークイベントをすることになった。正直、私は人前で話すのが不得手なので、聞いている人の顔が見えないオンライントークは不安でしかなかったの...

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