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  現代歌人協会について
理事長あいさつ

現代歌人協会理事長
坂井修一

 現代歌人協会は、1956年(昭和31年)1月29日、歌人の職能団体として結成されました。1964年から理事長制となり、さらに2020年4月に一般社団法人となりました。そして、2025年6月26日の総会・理事会において、私が第8代の理事長に任命されました。協会は2026年(令和8年)に創立70周年となります。
 現代歌人協会の特徴として、短歌への高い志をもった人々の集まりである、ということがあげられます。現在、会員数は900名余りですが、会員となるためには、歌集・歌書を出版して歌壇に認められるなどの条件があり、毎年新人会員登用のための審査が行われています。だからといって堅苦しい集団ではなく、短歌への熱い思いを語る楽しい場となっていますし、各種イベントや啓蒙活動なども盛んに行われています。
当協会の目的として、定款第4条に「短歌の研究会、講演会、懇話会等の開催」「歌人の社会的地位向上のための活動」「短歌の著作権の管理保全及びこれに関する助言援助」「歌人に対する業績の顕彰」「他の文学団体及び芸術団体との交流の実施」「会員の福利厚生の推進」「その他、当法人の目的を達成するために必要な事業の7項目がかかげられています(下の「現代歌人協会の概要」参照)。私はこれに加えて、また、これを具体化する形で、以下の項目をあげておきたいと思います。

短歌に関わる人々の多様性、平等性、包摂性を大切にすること。さらに細かくは、以下のような事柄を意味します。
1.短歌にかかわる個々の価値観を大切にしつつ、流派に上下を設けないこと
2.老若男女が心地良く交流する集団であること
3.ジェンダー平等やLGBTQ、バリアフリーに配慮すること

シンポジウム、フェスティバル、講演会などを通しての研鑽
1.タイムリーなテーマによる講演会・討論会
2.諸行事の東京以外の地方での開催
3.インターネット、オンラインの活用

社会活動と歌人の地位向上。以下の活動が例となります。
1.現代短歌大賞、現代歌人協会賞などによる歌人の顕彰
2.公開講座
3.短歌大会
4.アンソロジー(震災歌集など)の出版
5.各種行事への共催、協賛、協力や選者、講演者の派遣
6.声明の発出
7.日本文藝家協会、日本ペンクラブなど文芸団体との協力

コンプライアンス遵守。具体的には以下のような法令や倫理を守ることです。
1.日本国憲法に定められた基本的人権や平和主義、表現の自由の尊重
2.一般社団法人法および本協会定款の遵守
3.著作権の尊重(特に剽窃をしないこと)
4.ハラスメントの防止

人工知能(AI)との共存。ここ数年の人工知能の発達は著しいものがあり、実務の世界だけでなく、文学芸術の世界まで進出しています。これを単なる脅威と考えず、正しく怖れつつ、著作権にも配慮しながら、上手に活用するなど、短歌の発展に活かしていきます。同時に、人工知能や情報技術によって格差が生じないように配慮しながら、歌人どうしの交流を促進していきます。
 21世紀になって、自然災害の激甚化、国際紛争の勃発、感染症の蔓延、物価高と生活苦など、私たちを取り巻く環境は苛酷になってきました。こういうときこそ、長い伝統と大衆的基盤のある短歌の出番ではないか、と強く思っています。皆様といっしょに、短歌をもって新しい時代を歩んでいきたいと切望しております。
 今後とも、現代歌人協会の活動にご理解とお力添えを賜りたく、伏してお願い申し上げます。
2025年6月30日 現代歌人協会理事長 坂井修一
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現代歌人協会の概要

現代歌人協会は、1956年に結成された歌人の職能団体です。
2020年に法人化し、「一般社団法人 現代歌人協会」となりました。
定款には、協会の目的として、以下が挙げられています。
(1) 短歌の研究会、講演会、懇話会等の開催(公開講座全国短歌大会シンポジウム等)
(2) 歌人の社会的地位向上のための活動(声明
(3) 短歌の著作権の管理保全及びこれに関する助言援助
(4) 歌人に対する業績の顕彰(現代歌人協会賞現代短歌大賞
(5) 他の文学団体及び芸術団体との交流の実施
(6) 会員の福利厚生の推進
(7) その他、当法人の目的を達成するために必要な事業(書籍出版等)
また、年に4回の「会報」を刊行し、上記の報告や広報に努めています。
現代歌人協会の会員になるためには、現会員2名以上の推薦により、理事会の選考を経て、総会の承認を得る必要があります。

◆ 会員専用ページ ◆
定款・収支報告

 ※現代歌人協会会員のみ閲覧可能
- お知らせ -
2022年1月上旬より運用を開始します。
ログイン用パスワードは、現代歌人協会の会報に掲載します。
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理事のご紹介

※名前をクリックするとプロフィールが表示されます。  ※役職中は50音順です。
理事長 坂井修一(さかい・しゅういち)
副理事長 春日いづみ(かすが・いづみ)
常任理事 大松達知(おおまつ・たつはる)
常任理事 高木佳子(たかぎ・よしこ)
理事 石川美南(いしかわ・みな)
理事 梅内美華子(うめない・みかこ)
理事 小塩卓哉(おしお・たくや)
理事 加藤英彦(かとう・ひでひこ)
理事 駒田晶子(こまだ・あきこ)
理事 斉藤光悦(さいとう・こうえつ)
理事 佐藤弓生(さとう・ゆみお)
理事 田中拓也(たなか・たくや)
理事 田村元(たむら・はじめ)
理事 鶴田伊津(つるた・いつ)
理事 寺島博子(てらじま・ひろこ)
理事 富田睦子(とみた・むつこ)
理事 中川佐和子(なかがわ・さわこ)
理事 中沢直人(なかざわ・なおと)
理事 吉川宏志(よしかわ・ひろし)
監事 木村雅子(きむら・まさこ)
監事 桑原正紀(くわはら・まさき)

現代歌人協会の歴史

1956年1月
「歌人の職能的性格をもつ団体」として結成。発起人62名。
▲現代歌人協会創立発起人会
4月
創立総会。
決定した会則の一部には、次の文言がある。

二、

本会は現代短歌を推進しつつある作家を以て組織し、会員相互の生活を守り、協力によりその向上発展を期することを目的とする。

三、

本会は右の目的を達成するための事業を行う。
1、 研究会、講演会、懇話会等の開催。
2、 歌人の社会的地位の進展のための諸運動その他。
3、 著作権の確立。
4、 業績の顕彰。
5、 他ジャンルとの交流。
1957年4月 定時総会(このあと毎年開催)。
6月 第1回現代歌人協会賞、遠山光栄『褐色の実』に授賞。祝賀会。
11月 協会の「短歌年鑑」委員の編集により、角川書店「短歌年鑑」発刊。
11月 日本歌人クラブ主催「短歌祭」協賛。
1958年11月
「警職法改正案」反対声明を政府当局に送る。
▲1958年4月定時総会(主婦会館)
▲第3回(1959年) 現代歌人協会賞授賞式 受賞者 塚本邦雄・真鍋美恵子(写真左)
1960年1月 臨時総会。短歌文学運動として機関誌発行を決議。「現代短歌」発行を企画。 
5月 「現代短歌」創刊(現代歌人協会編集・発行)5月号、A5版、108ページ。会員40名執筆。
1964年6月 理事会での投票により五島茂を理事長に選出。この年から理事長制をとる。
1965年6月
「現代歌人協会報」第1号発行。
▲会報第1号
1967年5月 第1回公開講演会(学士会館)
講演 宮柊二「見聞」、岡井隆「塚本邦雄について」、佐藤佐太郎「見たものと作品」。
11月〜12月 「現代短歌土曜講座」を開催。5回にわたる連続講座。
1968年9月 「関西短歌講座」開催。
12月 第1回忘年会(神田・ぼたん)
1969年5月 第1回シンポジウム(小学館講堂)「短歌における現代とは何か」
発言者 近藤芳美・佐佐木幸綱・岡井隆。
1972年9月 第1回全国短歌大会(朝日講堂)朝日新聞社後援。出席500名。
このあと、この大会の記念講演には歌人の他に井上靖、中村光夫、梅原猛、丸谷才一、大野晋、吉本隆明、飯田龍太、谷川健一、粟津則雄、紅野敏郎、金子兜太などが登壇。
1975年10月 第1回公開集会(学士会館)。
1977年6月 理事長に近藤芳美を選出。
1978年12月 現代歌人大賞創設。第1回は佐藤佐太郎に授賞。
1981年7月 理事会にて、「著作権委員会」を新設。
1982年3月〜9月 「第1次和歌文学懇話会」5回連続。講師 中西進、秋山虔、藤平春男、有吉保、久保田淳。
1985年11月 現代歌人協会訪中団として中国各地を歴訪。団長・近藤芳美ほか8名。
北京・成都・西安・上海を回り、中国の詩人・文学者と懇談。
1986年4月 創立30周年記念祝賀会(東京・ガーデンパレス)。
『現代歌人協会三十年小史』刊行。記念講演会6回。講師・近藤芳美、齋藤史、五島茂、長澤美津、久保田正文、木村捨録。
1987年5月〜11月 現在までつづく連続講座開始。
1989年3月 日中友好定型詩シンポジウム(北京市)。
選定歌集歌書を中国国家図書館に寄贈することを決める。
1991年6月 理事長に加藤克己を選出。
1992年4月 「会報」五十号記念号発行(特集「現代歌人協会写真館」)。
1995年6月 理事長に篠弘を選出。
11月 第1回現代短歌の集い(北上市・日本現代詩歌文学館)。
1996年8月 東海・近畿・北陸地区歌人の集い(岐阜市・長良川国際会議場)。
9月 創立四十周年記念の会報を発行。
1997年8月 シンポジウム「うたの行方」(学士会館)。
1998年3月〜4月 日中短歌シンポジウム(北京市)。
10月 フェスティバルin京都(国立京都国際会館)参加870名。
1999年10月 フェスティバルin 福岡(福岡イムズホール)。
2000年7月 短歌と美術が出合う《西美をうたう展》(国立西洋美術館)の関連イベント開催。
2001年1月 シンポジウム「二〇〇一年の出発(たびだ)ち」(大宮ソニックホール)。
2004年5月 フェスティバルin名古屋(愛知淑徳大学大学講堂)。
2006年12月 創立50周年祝賀会(学士会館)。
12月 『現代歌人協会五十年の歴史』刊行。
2007年3月 創立50周年記念 フェスティバルin大阪(オーバルホール)。
2008年6月 理事長に佐佐木幸綱を選出。
2009年6月 フェスティバルin蒲郡(蒲郡市民会館ホール)
2009年10月 全国短歌大会を仙台(東京以外で初めて)で開催。
2010年10月 全国短歌大会を新潟で開催。
2011年 東日本大震災位義援金募金。
2013年3月
現代短歌フォーラム イン 福島(3・11はどう表現されたか)(福島テルサ)
▲現代短歌フォーラム イン 福島
2017年6月 理事長に大島史洋を選出。
2019年3月
現代短歌フェスティバルin京都。
▲現代短歌フェスティバル イン 京都
2019年5月 「高校新学習指導要領・大学入学共通テストについての声明」を、日本歌人クラブと連名で公表。
2020年4月
「一般社団法人現代歌人協会」設立。理事長に栗木京子を選出。
▲一般社団法人化した後の初めての総会(2020年12月)
2020年10月 「日本学術会議の新会員任命拒否に反対する声明」を、日本歌人クラブと連名で公表。
2021年5月 「二〇二〇年コロナ禍歌集」刊行。
2022年3月 現代短歌フォーラム2022「コロナの時代の短歌」を開催。(東京・学士会館)
2022年12月 「続コロナ禍歌集 2021年〜2022年」を刊行。
2023年4月 公開講座 新シリーズ「協会賞歌集を読み返す」が始まる。
2024年3月 現代短歌フェスティバルin奈良「激動する短歌――歴史から未来へ」を開催。
2025年6月 理事長に坂井修一を選出。

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