ロシアによるウクライナ侵攻に対するメッセージ |
|
|
|
栗木京子 |
二十一世紀の今、かくも愚かな暴挙がなされたことに慄然とする。まさに言葉を失うロシア軍のウクライナ侵攻だが、私たちは言葉をもって抗議し続けねばならない。
国家や権力や経済の枠を超えた、これは命の尊厳の問題である。 |
|
|
坂井修一 |
ロシアによるウクライナ侵略 ― 暴力によって他国民の命と財産を奪うこと。自国を含めて人々の言論の自由を封殺すること。核兵器の使用をちらつかせて世界の人々を恫喝すること。絶対にあってはならないことであり、21世紀を生きる一人の人間として、また表現者として決して看過できないことです。一刻も早く戦争が終結し、人権、文化、産業、言論が本来あるべき姿に回復することを切に願ってやみません。 |
|
|
沖ななも |
武力で人の自由を、命を奪うなどあってはならない。ましてや核兵器などもってもほか。もっとも卑怯で残虐な方法を選んだことは暴挙としか言いようがない。なぜ、何の罪も無い人たち、子供や嬰児さえ命を落とさなければならないのか。武力攻撃を一日も早く止めよ。
人はいつでも平和で自由で、幸せであるべきだ。 |
|
|
内山晶太 |
いかなる背景があるにしてもロシアによるウクライナ侵攻は一般市民に対する理不尽で巨大な暴力であり、肯定の余地はありません。ウクライナの皆さんに平穏な日々が戻ることを願います。 |
|
|
梅内美華子 |
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に反対します。攻撃によって土地、町が壊され人々が恐怖にさらされ亡くなった人も多数います。暮らし、文化、そして第一に人の命が奪われる戦争はいかなる理由によってもあってはなりません。ロシア国民の生活や命も危機にさらされています。第二次世界大戦、太平洋戦争の傷と反省を私たち日本人は持っています。ウクライナの痛みはそのまま私たちのものでもあります。いますぐ停戦し平和的解決を目指してください。 |
|
|
大松達知 |
防ぎようがない、だれも助けてくれない。そんな現実があることに恐怖する。武力とか国防とかミサイルとかいう言葉に現実味があることに驚愕する。遠くにあるはずの言葉が振動音とともにいきなり街に入ってくる。どうにも想像できないまったくの理不尽さ。いや想像して祈るのみ。そんな間にも人々の心と体と時間が奪われている。とにかく関わりつづける気持ちだけは持ちたいと思う。 |
|
|
春日いづみ |
武力により他国を侵攻することは、目に見える惨状の何百倍もの、幾世代にもわたる心身の傷を負うことになり、その禍根は連鎖となって広がります。
今、すべての国の為政者は自国の利益ではなく、地球規模の、人類の行く末に目を向けるべきです。ドストエフスキーやトルストイを生んだロシア、その地に住む人々の心を信じています。反戦を訴えることを願うと共に、ウクライナを逃れた人々の力になりたいと思っています。 |
|
|
加藤英彦 |
小学校が、産院や小児科病院がミサイル攻撃され、原発施設への砲撃がくり返された。どのようなイデオロギーをもってしても正当化しえない蛮行にウクライナが晒されている。それは全地球をあげて非難すべき悪∴ネ外の何ものでもない。双方に増大する死者たちは、何のために死なねばならないのか。
今月、レーニン像の足もとにつもった雪の上に「戦争反対」と書いたロシア市民が逮捕された。国家的殺戮はいつも言論の封殺と偽情報の氾濫を伴ってあらわれる。どのような理由であれ、こんなこと絶対に許してはならない。 |
|
|
小島ゆかり |
季節の風を感じて、いつも食べているものをおいしく食べて、家族や仲間とおかしなことで笑い合う。そんな幸福がウクライナの人たちに一日も早くもどることを、つよくつよく願います。 |
|
|
高木佳子 |
火炎瓶を作る女たち。作らせているものは「何」なのか。女たちが作るのは今晩の温かい食事、子どもに向けるのは笑顔、瓶に差すのは一輪の花でなくてはならない。
平和を強く求めます。 |
|
|
千葉聡 |
人が人を殺すことに大義名分を与えてはいけません。
戦争をその手にさせるな 教科書に縦長ハートを書く白い手に |
|
|
富田睦子 |
そのほかに二十余名が死すと伝ふ「そのほかの人」生きたかりけむ
柳宣宏『施無畏』 |
目を背けたくなるような情報が流れてきます。今何が起こっているのかは後に検証されるのでしょうが、それがどうあれ傷つけられているのはひとりひとりの人間です。
一方で、そうした個人から発せられる声が大きな力となっているとも聞きます。言葉を用いる者として何ができるか、その恐ろしさも含めて常に考えていたいと思います。 |
|
|
中川佐和子 |
ロシアによるウクライナの侵攻が続き、ウクライナの悲惨な映像や悲痛な声を目の当たりにして、これが現実に起きているのかと思うと、慄然とすると同時に強い憤りを覚えます。今ロシアが速やかに停戦して、平和が再び取り戻されることをひたすら願います。 |
|
|
東直子 |
この状況に対して何を言えば正解なのかは分かりませんが、ロシアの不条理な侵攻に関してはとにかくNOを伝え続けたいと思います。このままとりかえしのつかない暴力の炎となる前に食い止めるための水の一滴として、すべての人、一人一人がそれぞれの平和な朝を迎えるための権利を守るため、反戦の意を伝えます。 |
|
|
藤島秀憲 |
春の日の差せば埃は地球儀を覆いておりぬ北緯高きを
この歌を作ったのはロシアがウクライナに侵攻を始める前だった。
そして侵攻が始まり、読んだ人に訊かれた。「ロシアとウクライナのこと」「立ち込める暗雲を埃に喩えてますね」。
いや、そうじゃなくて単なる埃の話、春になると汚れって気になるでしょ、日常の些事ですよ……と答えようとしてやめた。
この日常が突然壊されることだってあるから。遠い国の出来事とは思えない。 |
|
|
吉川宏志 |
どんな言い訳をしても、他国を武力で侵略することは、決して許されません。民間人が深刻な被害を受けている映像に、胸が疼きます。独裁者の戦争を誰も止められず、これほど無力さを感じることはありませんが、自由と民主のために、言葉の優しさと批判する精神を、これまで以上に大切にしてゆく必要があると思います。そして、核兵器が生み出す狂気に、心の底からおびえています。困難な道ですが、核兵器廃絶を進めていかねばなりません。人類が生き残るために。 |
|
|