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正岡子規が「歌よみに与ふる書」を連載したのは31歳(明治31年)、与謝野鉄幹が「明星」を創刊したのは27歳(明治41年)、若山牧水が「創作社」(雑誌「創作」)を立ち上げたのは26歳(明治44年)のときであった。...
いまから10年前(平成25年)、岡山に住む歌人・溝渕嘉雄さんの第2歌集をつくるお手伝いをさせてもらった。 歌集は『海に沿ふ道―隔絶の島に病みて』という。溝渕嘉雄さんは昭和3年に生まれ、昭和18年、15歳からの...
正岡子規に〈歌玉は色々あれど秀真のは白く左千夫は黒くしありけり〉という作品があって、香取秀真と伊藤佐千夫を対比してる。白黒は、むろん善悪ということではないだろうが、金属工芸、とくに鋳金の分野で大きな...
世の中にふしぎなことは数あるが、何といってもふしぎなのは自分が知らない間に日本語を話せるようになったことだ。「おなかすいた」 気がつくとそういっていた。この世にころがり出て、どのくらいたった頃だろう...
連作や歌集一冊ではなく、一首のなかに時間のこもっているうた、一首をはみ出して時間の流れているうたを読むと、ああいいなあ、と思う。かたち良き富士をふたりで見ていたり松の林を鳶が越えゆく松村正直『紫のひ...
コロナ禍であらゆるライブイベントができなくなってから3年。ようやく再開されたツアーのチケットが取れ、4年ぶりにBUMP OF CHICKENの公演へ行くことができた。 観客の声出しが解禁されてまもない、3月1日の大...
ゲーム業界に勤める友人が、「音と映像で社会を豊かに出来る」と言った。いまや誰もが気軽にインターネットに動画をあげられるようになり、静止画や文章だけでは伝えきれなかった情報を、映像で伝えられるようにな...
世の中は何にたとへん水鳥の嘴(はし)振る露にやどる月影 曹洞宗の開祖である道元が詠んだと言われるものの一つで、「無常」という題の付された歌だ。月の光に照らされる水面に浮かぶ水鳥が歌われている。光景が...
新年に掲載されるエッセイなのにさびしい話で恐縮なのだが、昨年十二月に飼い猫の健太が神さまのもとに帰っていった。 十六年前の晩秋に、私の家のまわりを鳴きながら巡っていた迷い猫だった。保護したときは生後...
歌人の間には、西行の芭蕉への影響は広く知られているが、定家の影響が語られることは皆無に近い。例えば、玉城徹は、西行と芭蕉の親和性を語ることはあっても、定家と芭蕉については、むしろ対蹠的に捉えている。...
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