現代歌人協会は、1956年に結成された歌人の職能団体です。2020年に法人化し、「一般社団法人 現代歌人協会」となりました。

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書き終へしばかりの熱のある指が
渦のクリップ摑みなづみつ

篠弘 『日日炎炎』

手書きで原稿を書いていたのだろう。ワープロを使うのとは違い、指は熱っぽくなり、疲労も残る。まさに体力を使って書くという感覚が、手書きの時代にはあった。クリップの一つ一つが「渦」の形をしている、と読んでもいいし、たくさんのクリップが渦状になっていると取ってもいい。「摑みなづみつ」は、「つかみにくくなった」という意味。指に少し痺れる感じがあったのだろう。クリップの種類はいろいろあるが、やはり薄くて小さいものが、この歌には合っている。書くことへの執念や熱情。そして書き終えた後の喜びが伝わってくる歌である。『現代短歌史』T〜Vなどの大著を執筆した篠弘は、昨年12月に亡くなった。

吉川宏志

写真:前田康子

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